慈しみの心を学んだ（鏡奈々さん）

鏡奈々さん　総合プロコース第38期卒業

アーユルヴェーダに興味を持ったきっかけ

若い頃から、基礎化粧品に興味があって、探求していくうちに、ハーブなどを使用した自然派化粧品に惹かれ、アーユルヴェーダという言葉に行きつきました。

同時にヨガやアロマにも興味を持っていたので、本を読んでみるとそこにもアーユルヴェーダについて書かれていました。

好きなものが全て、アーユルヴェーダに繋がっているけれど、独学で理解するのは難しいと感じて、セミナーやスクールを探したのが、今から15年前のことです。

英国アーユルヴェーダカレッジを見つけて、資料請求もしましたが、当時のただ知りたいという目的のためだけには、費用が見合わず、ちょうど仕事にもやりがいを見つけて楽しんでいたので、その時はスクールに通うことは見送りました。

英国アーユルヴェーダカレッジを選んだ理由

わたしは輸入の専門商社で20年間、仕入れを担当していました。海外とのやり取りには小さなドラマがたくさんあり、とてもやりがいを感じていましたが、一方で、学生時代から「独立開業する」という思いがあったため、キャリアアップと開業準備のための学びを並行して行っていました。

自分でも納得できる段階まで進んだ時期に、結婚、出産という人生の節目が訪れ、子育てや家庭と、仕事の両立を考えたときに、仕事に対しての価値観が変わっていることに気がつきました。仕事に邁進しながらも、ずっと興味を持ち続けたアーユルヴェーダを本当に好きなんだと思い、趣味ではなく仕事にしよう、今こそアーユルヴェーダを学ぼう、と自然に考えるようになったのです。

15年前と比べてアーユルヴェーダを学ぶことのできるスクールの数も増えていたのですが、カリキュラムや通学条件、費用などについて検討した結果、やると決めたからにはしっかり学びたいという思いが高まりました。

そんな思いで参加した、英国アーユルヴェーダカレッジの説明会で、山田校長の現代医学や科学的な視点も織り交ぜたアーユルヴェーダの説明を聞き、それまで抽象的に捉え難しいと感じていたアーユルヴェーダの知識が腑に落ち、すんなり理解することができました。たくさんの選択肢がありましたが、もっと山田校長の話を聞きたいと思ったことが、英国アーユルヴェーダカレッジを選んだ大きな理由です。

英国アーユルヴェーダカレッジで学んで良かったこと

在学中は、講師の先生方がとても素敵なことが印象的でした。
憧れるような先生に教えていただけることで、授業にも身が入りますし、将来のモデルとしてイメージがわきます。

アーユルヴェーダに関する講義では、田端瞳先生のお話が本当にわかりやすく、理解が更に進みました。先生から「ひとつだけでもいいからきちんと覚えて続けてほしい。」という言葉を頂きました。

他の先生方も同様ですが、ただ知識を詰め込むだけではなく、生徒の心に刻み継続させるという授業の進め方のおかげで、長い間抱えていた謎がどんどん解けていきました。

山田校長から教わったビジネススキルや心理カウンセリング、現役セラピストの先生方から学んだ解剖生理学や応用栄養学等の現代医学に基づく知識も、セラピストとしてアドバイスをする際に非常に役立っています。

これらの基礎科目も、アーユルヴェーダにも精通している先生方が教えてくださるので、それぞれの角度から理解が深まり、より実践的な知識を得ることができました。

また、カレッジは卒業した後のフォローも手厚く、卒業後に受けたサロントレーニングはわたしの転機となりました。

アーユルヴェーダに関する仕事をしようとは考えていたものの、施術そのものには重きを置いていなかったのですが、サロントレーニングを受けたことで、施術することの深遠さに触れ、追究したい思いが強くなりました。

トリートメント技術を深く学べたことはもちろんですが、それだけではなく、人を慈しむ心や本当の意味で心を込めるとはどういうことかを教えていただけたことが、とても大きかったです。相手の気持ちに心を配ること、その思いが手を通して相手に伝わり、それが人を癒す本質であることを、実感を伴って理解することができました。

少し意識を変えるだけで、自分の行動が変化し、コミュニケーションが円滑になりました。このことは施術だけではなく実生活にも反映されています。

その後、カレッジで講師アシスタントとして、学んだことを活かして、生徒の皆さんのお手伝いをしています。学んだことをアウトプットすることで、技術や知識がさらに深まりますし、生徒さんと触れることでモチベーションの維持にもつながるので、講師をさせていただいていることにとても感謝しています。