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TOP > 体験談 > セラピストとして愛の相互の流れを楽しみたい(福田直美さん)

福田 直美さん 総合プロコース第19期卒業

≪プロフィール≫

◆インド政府公認 YTTC資格・TTC資格取得

◆Siddhakala Ayuruved College公認 Ayurvedaセラピー初級資格取得・実践資格取得

◆英国Ayuruved College公認 アーユルヴェーダセラピスト&ライフカウンセラー資格取得

現在、YOGA SPA yogayuH(新潟市)にて、 アーユルヴェーダセラピストとして活躍中

 

 

山田: ヨガをはじめたきっかけは何ですか?

 

福田さん: スポーツクラブを経営する父の勧めで、高校の時に新体操を始めました。スポーツ競技は何でもそうですが、精神的に強くありたいと、色々なことを試しました。 たまたま本屋さんでヨガの本をみつけて、呼吸法、生活法、乾布摩擦を実践しました。乾布摩擦、あれは今から考えるとアーユルヴェーダのガルシャナだったんですね。食事も当時から、野菜を中心にしていました。新体操はあのように軽やかに動きまわることが求められるので余計身体の感覚には敏感なのですが、面白いことに、重い食物を食べると、身体は重く感じ、軽い食物を食べると身体は軽く感じました。

 

山田: 福田さんは、新体操世界選手権で4位という輝しい結果を残されています。ヨガでつちかった精神力とコンディショニングがアスリートとしても役に立ったのですね。その後、ヨガを続けていたのでしょうか?

 

福田さん: その後は家庭に入り、20年間ヨガに触れることはありませんでした。主人の両親、3人の子供、私達夫婦の7人で暮らしていました。 ところが、今から約10年前に主人を食道がんで亡くしてしまいました。心の支えがなくなったように感じ、大変落ち込み、体調がすぐれないばかりか、朝は起きれず、夜は不安症で寝つけず、一時アルコールに頼る時期もありました。子供たちに支えられてやっと生きていた状態でした。そんな様子をみて、ある日友人がヨガに誘ってくれたのです。20年ぶりに耳に入ってきたヨガという言葉、体調は芳しくなかったのですが、ヨガをやった時心がすっと楽になる心地よさを味わうことができました。

 

山田: ご友人に誘われたヨガはどちらの先生だったのでしょうか?

 

福田さん: まずは新潟市で教えられていた青木先生。 その頃、たまたま現在のYOGA SPA yogayuh代表の鈴木先生のワークショップに参加させていただきました。 それをきっかけにその後、鈴木先生のパートナーのクリシュナ・グルジによるインド政府公認のヨガセラピーTTC、アドバンスTTCを取得しました。

山田: ヨガで何か変化がありましたか?

 

福田さん: 先程も申しましたが、ヨガをやることで心がすーっと軽くなっていく状態を体験しました。主人がなくなって以来、ずっと気持ちがはりつめていて、感情も押し殺していた状態が、少しゆるんで、とても楽になりました。浅くなっていた呼吸もスタジオに通ううちに、いつの間にか深くなっているのに気がつきました。 日常生活も常にこんな状態でいたいと思い、そのためには、どうしたらよいかを考えて、ヨガを深めていきました。どんどん没頭するうちに、クリアを毎日するほど、のめりこんでいきました。しかし、度を越し体調を崩してしまいました。

 

山田: 確か、その頃、福田さんは、当カレッジの通信講座を受講されていたのですね。

 

福田さん: はい、その通りです。受講はスタートしましたが、ヨガを体験をするためにインドに旅立つことになり、いい受講生ではなかったですね(笑)。そしてインドのアーユルヴェーダドクターに言われた言葉が響きました。「クリアを止めて普通の生活をしなさい。趣味を楽しみなさいということ。」私はそれまで、ヨガが私を救ってくれると信じてのめりこんでいたのですが、そうじゃないということを気づかせてくれたのです。大切なのは、食べること、寝ること、気持ちのバランスを保つこと、毎日楽しく生きること。それらを全て教えているのが、アーユルヴェーダだということを知ったのです。まるで導かれるように、アーユルヴェーダにたどりつきました。

 

山田: 何かが自分を救ってくれる、そうじゃないということに気づかれたということですが、私も「外に癒しを求めていてはだめ、外に癒しを求める心こそが問題」ということをよく生徒さんに言うことがあるんですよ。

 

福田さん: まさしく、その通りですね。外に救いを求めていてもダメ、やっと自分に戻ることができました。 何故、病気じゃないのに、調子が悪いのか つじつまが合ってきました。そして、心からヨガを楽しむことができるようになりました。さらに、アーユルヴェーダの教えに従って、オイルマッサージ、冷えていた身体を温めること、低下していたアグニ(消化力)をもどすために色々試すうちに、体調がどんどんよくなっていきました。

 

山田: 現在、ヨガを教えていて、気づいたことはありますか?

 

福田さん: 人はそれぞれ様々な悩みを思っていて、その種類、大小は違っていても、喜びが通じあえるのと同じく、苦しみもそれと同じように伝わってきます。それにとらわれた時にバランスは崩れていくのだと感じます。喜びや苦しみにとらわれずに、今この瞬間を味わい尽くして生きることの楽しさをヨガを通して、ご一緒に体験していきたいと思います。

 

山田: その後、アーユルヴェーダを本格的に学びために当カレッジに入学された訳ですが、どんなお気持ちからでしょうか?

 

福田さん: オイルマッサージはほんのきっかけにすぎません。ヨーガをやっている最中は心が平安な状態を得ることができるのに、日常生活ではもどってしまう。お医者さんに聞いても問題ないと言われるんですね。この感情の起伏はオイルマッサージをすると静まるんです。どうして?と思い、アーユルヴェーダのことがもっともっと知りたくなりました。一時一時変化していく心身の状態をバランスをとるにはどうしたらいいか、そんなタイミングで、グルジがインドから招待されたアーユルヴェーダ医師にアーユルヴェーダの基礎を教えていただく機会があったのです。そして、直感で「これだ!」と確信しました。日本で本格的にアーユルヴェーダの理論とマッサージの実技をきちんと学べるところはないかと調べていくうちに、英国アーユルヴェーダのホームページにたどりつきました。

 

山田: 新潟からの新幹線での通学、よく決心いただきました。大変だったことはありますか?

 

福田さん: 私はとても恵まれていたと思います。カレッジを卒業する直前のとてもいいタイミングでアーユルヴェーダのセラピストとして働く機会を与えていただきました。折角のチャンスだから、仕事もスタートしましたが、やはり新潟から東京までの通学もあり、両立が大変でした。また、受講3ケ月過ぎた頃、グルジが半月板を損傷して手術することになってしまい、グルジのヨガの代行を頼まれました。カレッジを休学して助けることも考えました。一緒に学んだ同級生と一緒に卒業したいという気持ちもあり、一部代行をお引き受け出来ないことを伝えたところ、学びを続けさせてくださったのです。その時は期待に応えられず申し訳ない気持ちでいっぱいでしたので、今、皆さんにヨガやアーユルヴェーダの良さをお伝えすることで、お返ししたいという思いも含めて毎日やらせていただいています。

 

山田: 英国アーユルヴェーダカレッジのカリキュラムについて感想をお願いします。

 

福田さん: 第一は実技です。私は短期間で物事を修得するのが苦手で、パーリタ先生をはじめ先生方から継続的に一年じっくり教えていただいたことで自信がつきました。カレッジに入学する前に別のところで短期コースを受けたのですが、どうしても「これでお客さんをさわっていいんだろうか?」という気持ちが残りました。カレッジの実技課程を修了した時には、「これでちゃんとやっていける」という実感を強くもつことができました。 パーリタ先生に教えていただいた、アーユルヴェーダ基本理論もとても大切な学びです。自分で考える力が養って、人の身体や心について、深く物事を考えられるようになりました。また、山田先生の講義は、アーユルヴェーダに限らず、広い視野をもって、広い枠組みで、アーユルヴェーダを利用して自分の可能性を広げていくモチベーションを与えていただきました。

 

山田: 英国アーユルヴェーダカレッジを卒業してからは、アーユルヴェーダのオイルトリートメントもされていますが、何か気が付くことはあります?

福田さん: 場所によっては、サロンにどんどんお客さんがやってくるかもしれませんが、ここ新潟でサービスをすることに意味を感じています。アーユルヴェーダの良さ、自分が身をもって経験した素晴らしさをお伝えしたいと思っています。以前、私は気分の浮き沈みが激しく、バランスをとるのに大変でした。常に本当の幸せ、愛を外に求めていました。そして、こんなんじゃない、こんなんじゃないともがいていました。それが、オイルマッサージを受けるようになってから、さらに、施術をさせていただくようになってから、ますます身近なところに幸せを感じられるようになりました。自分が今ここに存在していることそのものが幸せであると感じられるようになりました。

 

今はアーユルヴェーダの良さを言葉の説明でなく、私の施術を受けていただくことでわかっていただきたいと強く思っています。相手の立場を尊重して、私が一切のエゴを捨てて、真摯な心でお一人お一人に向き合っていきたいと思います。毎日グルジに厳しい言葉でしごかれていますが、それも本当にありがたいと思っています。

 

山田: これからアーユルヴェーダセラピストを目指す方々に一言お願いします。

 

福田さん: まずは自分自身に目をむけていただくことが最も大切だと思います。世の中には色々な健康や美容に関する情報があります。それにすぐに飛びつくのではなく、自分の体質をまず知って、体質に合ったものを選択して実践していただきたいと思います。そして、きちんとそれがどのように自分に作用しているのかも理解していただきたいと思います。そして、自分自身がバランスがとれて元気になってくると人にも教えてたくなる、そして、自然な形で仕事につながっていくと思います。 知識だけでなく、実践をとおして、自分の幸せを実感して、人に伝えてあげられるようなセラピストになって頂きたいと思います。 人に向けられる愛とは色々あって、お客様に喜んでいただいて、セラピストの方も何かしらをもらって、そんな愛情の相互の自然な流れを大いに楽しんでいただきたいと思います。それがまた宇宙の法則なのだと思います。

 

山田: 今日はお忙しいところ本当にありがとうございました。ヨガとアーユルヴェーダのお仕事で充実して輝いていらっしゃる福田さんの姿を拝見して、私も今日はとても幸せな気持ちになりました。これからも東京におこしの際には、卒業生の研究会活動にもぜひ参加くださいね。

 

≪福田さんからの一言コメント≫
約20年間主人、3人の子供そして主人の両親と同居しながら、家事育児に専念してきましたが、10年前主人の思わぬ他界に遭遇し、生命について深く考えさせられることになりました。6年前ヨガに出会い、不調だった心身が蘇るようによくなっていくのを感じました。その後、ヨガはアーユルヴェーダの中の一部であることを知り、切り離せないものだと感じ、その両方を探求することになりました。 現在ヨガを広めながら、アーユルヴェーダ的生活のアドバイス、カウンセリング、トリートメントをさせていただいています。どんどん心身が良い変化をとげていかれる皆さんの様子を拝見することが喜びで、今後もおひとりおひとりに合ったオリジナルのご提供をさせていただきたいと思っています。 現在、もし主人が生きていたら、結婚30年目。別れは新たな出発で現在その旅の最中。今ここに生きていることを感謝しつつ、世の中の全ての人々の幸せを祈りながら旅は続きます。


 
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